エネバンクPCM蓄熱槽
蓄熱は電力料金の安い深夜電力を利用しておこない、必要な時に蓄熱装置から熱を取り出して空調します。
深夜電力以外にも、単相200V電力や3相200V電力が利用できます。
PCMをプラスティック容器に封入してエネバンクPCMカプセルとし、複数のエネバンクPCMカプセルを積み重ねて蓄熱装置としてエアコンに繋げ、ダクトを通じて各部屋に空気を送ります。
エアコンの発生熱量と部屋の冷暖房に必要な熱量の過不足を蓄える機能により、1台のエアコンで一部屋から全館まで空調が可能です。また、高性能光触媒フィルター、加湿機一体で空気の調湿、清浄化ができます。
空調や給湯などで一般的に蓄熱媒体として用いられる水と比べて、エネバンクは約1/5の容積で同容量の熱を蓄えることが できることから、スペース条件の厳しい住宅における深夜電力利用の貯湯槽寸法を縮小することが可能になります。また、既 存蓄熱槽の場合にあっては、槽内にエネバンクを設置することにより蓄熱容量を大幅に増加させることができます。
水集熱方式による太陽熱暖房システムにおいては、エネバンクを蓄熱槽内に設置することにより蓄熱槽容量を縮小すること ができます。また、空気集熱方式による太陽熱暖房システムの計画においては、エネバンクを建築内装材(床、壁、天井)と復 合化させることにより室内の熱容量の増大化による蓄熱化が図られ、スペース条件の厳しいマンションなどにあっても蓄熱 槽などの複雑な機械装置を設けることなく太陽熱暖房システムを構築することが可能となります。
給気温度が脈動する直膨コイルエアコンや室内温度の安定性を重視する恒温恒湿室用の空調システムにおいては、エネバ ンクの蓄熱特性による熱クッション効果を利用して、給気温度の安定化および室温平滑化の効果が期待できます。